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量り売りとその天敵

2年ほど前、うちの玄米にコクゾウムシを発見。ときどき見かけるけれどその時はけっこうな数がいた。もしやお店の玄米にも・・・。
予想は的中、量り売り用の玄米の中にもコクゾウムシが発生。
その年は、どの生産者もコクゾウムシの大量発生に悩まされていた。
すぐにお米を天日干ししてコクゾウムシを取りのぞいたけれど、なかなかすべてを退治するまでは出来ませんでした。
農薬を使わずに育てられたお米なのでこういう事もあるのは当然。でもやはり売り物に虫が湧くのは好ましくない。お客さんは「洗えば済むのだからいいよ」「農薬を使ってない証だから気にしない」などと言ってくれましたけれど、お店としてもその都度天日干しをして出来るだけいい状態でお客さんに買ってもらう様に対応しました。それからお客さんにはあまり大量に買わずに少量ずつ買ってもらうようにして、切り抜けました。幸い翌年からは、コクゾウムシの大量発生はありませんでした。
小豆も同じ様に、冬を越して暖かくなる頃にやはり虫が発生します。
こちらは、毎年必ず発生するので春を過ぎ虫が発生する頃から量り売りをやめて真空パックでの販売に切り替えます。冷凍で保管する方法もあります。農薬を使わない小豆を量り売りする以上この虫の発生問題はどうしても避けられない問題です。穀物によっては全く虫の発生を気にしなくていいものもありますが品質のチェックは欠かせません。この仕事は、量り売りのお店では、大切な仕事のうちの一つです。
まあ、虫も出ない小豆の方が「いったいどうなっているんだろう」って疑問に思いますけど。
昔の人も、いろんな工夫をして虫とは戦って来たんでしょうね。実際に量り売りをする事で色々な経験を重ねる事が出来ます。そしてその経験をより良い量り売りのスタイルづくりに行かして行きたいと思います。
今年、収穫した小豆は虫が発生してもすぐ分かる様に中がよく見える透明の一升瓶に保管しています。
量り売りとその天敵_f0040341_22291513.jpg

透明な一升瓶に詰められた小豆。

by genkiueno | 2006-10-29 22:33 | 量り売り  

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