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一升瓶で量り売り。

量り売りで気をつけなければ行けないのは商品の品質の管理です。無農薬で育てられた作物はどうしても虫が発生したりする。自然界では当たり前の事なのだけれど、店で販売するとなるとそうはいかないのが現実です。以前にも「量り売りの天敵」で書きましたが怪傑方法としては真空パックにするか冷蔵保存するかが考えられますが、真空パックにすると量り売りができず、パックはごみになってしまいます。何か良い方法は無いものか?そんな事を考えている時に思い付いたのが一升瓶を使ったこの方法でした。うちはあまりお酒を飲まないのでたまに頂いたワインを飲んでもボトルを空ける事はまずありません。そんなとき残ったワインは料理に使っていますが、残ったワインの酸化を防ぐ為にコルクの栓の変わりに使うキャップを見つけました。そのキャップはゴム製で頭にはゴムの弁がついています。付属の空気抜きを使い空気を抜くとビンの中の空気が抜け酸化を防ぐというものです。自転車の空気入れの反対を思い浮かべてもらうと良いでしょう。この栓を一升瓶の口につけてみるとしっかりとはまったので空気を抜いてみました。栓を空ける時に「プシュッ」っという音がでたので中の空気がある程度抜ける事が分かりました。まずは手始めに一番虫が出やすい小豆をこの一升瓶に入れてみました。成果はどうかと言うと、成果を見る間の無く最近小豆はとてもよく売れてすぐにビンが空になってしまうので確認できていません。この一升瓶を使った脱酸素法は個人的に気に入っていて、量り売りで買い物をするお客さんにもお勧めしたいと思います。ワインのビンや一升瓶などをリユースした保存ビンが可能なのではないでしょうか。ただ難点が一つ。小豆を一升瓶に入れるのがちょっとたいへんかな。
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by genkiueno | 2007-04-29 09:03 | 量り売り  

お米の苗床づくり

今回は、お店を離れて私たちの田んぼの様子を書きたいと思います。地給市場の営業日が週に三日しかないのは自然農の畑と田んぼを実践しながらお店をしているからという話は以前にも書きましたが、自然農は気がつけば9年目になりました。そもそも自然農の野菜を販売する拠点を作りたい思いで林の中にテントを立ててお店を始めたので、畑と田んぼの農作業は今でも私たちにとって地給市場のベースになっています。今年は私たちの田んぼや畑の様子などもこのブログで紹介して行きたいと思います。
先日、田んぼにお米の苗床を作りました。実は6年使っていた田んぼを離れる事になり今年新たな田んぼで一から自然農で米づくりをすく事になりました。自然農では耕さないのが基本なのですがこの新しく借りた田んぼは既に耕されていました。ですから少し様子が違いますが、一年目からの様子をお伝えするにはちょうど良いかも知れません。自然農の苗床は水を入れて作る水苗代とは違い、水を入れず畑と同じ状態で作ります。種籾は昨年収穫した籾を使います。今年は「コシヒカリ」「満月餅」「黒米(朝紫)」の3種類にしました。苗床に蒔いた籾をキレイに並べて土をかぶせ、切り藁を巻き、更に藁を敷き、寒冷紗をかけて発芽を待ちます。これから田植えまでの約2ヶ月をこの苗床で育てます。その間に、敷き藁を取り除いたり、雑草を取り除いたり、米ぬかを蒔いたりと様子を見ながらの作業が続きます。今年は苗床を作った後に雨が続き気温も低かったのでどのように影響するのかを見極めながらの作業になります。
お店で売られている野菜がどのような環境で作られているのか?それを知る事は一般的には困難です。体の中に取り入れる食材は、その作られた環境を体の中に取り入れる事になると考えると、やはり気になりますよね。地域で作られた作物ならばその環境や風土も知る事ができるし、生産者の所へ足を運ぶ事もできます。地産地消の大きなメリットの一つだと思います。
生産者と消費者の間を取り持つ商店は、畑や田んぼの環境を守っていく、そんな役割も果たすことができるのではないかと感じています。私たちは畑や田んぼで体で感じたものをお店を通して伝えていければと考えています。
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苗床づくりのようす。
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by genkiueno | 2007-04-21 09:11 | 自然農  

むかし話(枡が主役)

こんな昔話を読みました。
今の北杜市白州町のあたりで商いをしていた店のはなし。そのお店はたいそうケチで有名で、買い取る時には大きい枡を使い、売る時には小さい枡を使って儲けていました。しかし次第に信用を失ってどんどん客が減り、店も傾いてしまいました。そこへ嫁いで来た嫁がしたのが、以前とは反対に小さい枡を仕入れに使い、大きな枡を使って売るようにしました。そうしたらお客も増え、以前以上に繁盛したそうな。
この話は、以前学校で配られたこの地域の自然や文化を紹介する小冊子に載っていたものです。多分小学生にも読みやすいように短くされたものでしょう。はたして、枡の存在をどのくらいの生徒が知っていてこの話を理解出来たのでしょうか?あまりにも今の日常とは、かけ離れたお店ですよね。この話を読んだとき私の頭にその当時の商売の様子が思い浮かびました。豆や麦などの収穫物をお店に売りに来る農家の人や行商人。その持ち込まれた作物を枡で何杯という感じで買い付け、そして袋やカゴを持って買いに来た客に枡で一杯幾らという感じで売っていたのでしょう。量り売りの原点です。このように枡が活躍していたようです。
枡には大きさがあり、よく見るのが一升枡、その他に5合枡や2升枡などです。10升で1斗。1斗樽などと言う木の樽もよく使われていました。正確に量が測れるように作られた枡は検査をされ合格したものには焼印が押されいました。古い枡には必ずこの焼印が押されています。今回の話に出てきた枡はインチキ枡という事になりますね。枡で量られたものは豆や麦、雑穀などの他に、しょうゆ、油、お酒などいろいろなものでした。その使い方もよく考えられていて、2升枡を使うと、2升がはかれる他に枡を傾かせ口の一辺と底の一辺に液体の面が来るようにするとちょうど半分の1升、2杯の4升を入れて1升取り出せば3升、など一つの枡でいくつもの量を量っていたようです。重さではなく枡で量を量るやり方はその頃の高価な天秤量りを使って量るのに比べて速くて分かりやすい身近な方法だったに違いありません。このように、枡は商いの重要な道具の一つでした。ある造り酒屋さんでは今でも「今年の新酒あり〼」と書いてありました。この〼は「ます」と読みまさに枡の事をさします。この事からも商いと枡が切っても切れない関係であった事が分かります。余談ですが〼はパソコンでも「ます」から変換ができます。
量り売りが姿を消した今、商店で枡を使う姿はほとんど見られなくなりました。しかし日常では一升瓶や一斗缶、炊飯器のメモリなどに○合が使われていたりとその名残は受け継がれています。最近、マイバックの一つとして風呂敷が注目されていていろんなデザインの風呂敷が売られています。持続可能型でエコロジカルな生活様式だった日本の伝統的なものが復活する動きです。いずれ量り売りのお店がいっぱいできておしゃれなマイ一升枡を持って買い物に行くなんて日も来ると面白い。もちろんJISマーク付き一升枡でインチキはできません。  今回は商いのむかし話に登場した枡について書いてみました。
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by genkiueno | 2007-04-08 21:52 | 量り売り