カテゴリ:地給市場の取り組み( 7 )

 

地給市場のこれから

約1年間このブログの更新をしていませんでした。
その間も多くの方にこのブログに訪れて頂きました。

2011年3月11日の震災以降この量り売りへのお問合せが何件かあり、取材も受けさせて頂き雑誌などでも紹介されました。
エネルギーの問題が大きく取り上げられる中、暮らし方そのものを考える人も増えて来ているのだと感じます。その中でこの量り売りの取り組みもこれからの暮らしを考える上で興味深いものになっているのでしょう。

2002年に地給市場を開いてから9年。
店舗での活動は3年前に終了しましたがそれ以降もずっと食の事、エネルギーの事、ゴミの事を考え続けてきました。
店舗と言う形ではなく活動できる事。を探りながら今、新しい活動を開始しました。
「みんなのいっぽ」というプロジェクトです。
この活動もこのブログを通じて徐々に紹介して行きたいと思っています。

もちろん量り売りについてもいろいろ書いて行こうと思います。
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by genkiueno | 2011-11-10 14:44 | 地給市場の取り組み  

展開

「衣食住」と言う言葉はよく使われますが、暮らしを支える柱をイメージさせます。この衣食住もどんな視点で捉えるかでその暮らしは大きく変わります。
例えば「便利な」と言う視点だと便利な食べ物、便利な暮らしと言う事になるし「オシャレな」と言う視点で捉えるとオシャレなファッション、オシャレな住まいなどと言った具合になる。
「健康」「環境に優しい」と言った視点でこの「衣食住」を捉えるとどんな暮らしになるのだろうか? そんな事を考えて活動を始めて地給市場へと繋がったのでした。
地給市場はお店と言うスタイルを持ちながら地域の自給、循環型の暮らし、農の大切さを伝える拠点として行きたいという思いがありました。
お店を運営して行く事は大変な事も多く、それまでの生活が一変しました。
今年の4月末にお店を閉店してから約半年間ゆっくりと自分たちのやりたかった事をもう一度振り返り、話し合いを重ねる時間を持ちました。
それは自分たちの暮らしのリズムを取り戻す時間でもありました。

豊かな暮らしとは・・・この言葉はこの半年間に何度も出て来た言葉で今話し合いを進めている仲間のみんなが心の豊かさこそが豊かな暮らしだと考えています。
心の豊かさには様々な捉え方がありますがその様々を持ち寄る事が大切でその組み合わせは新しい価値を見出させてくれます。
この豊かな暮らしを抽象的に捉えるのではなく具体的な形にして行く事が次に私たちのしたいことです。
以前の地給市場の様に商品を販売する店舗として再開するのではなく総合的な暮らしの提案ができる拠点を作りたいと考えています。

身につけるもの、食べる事、住まう事、すべて心が豊かな暮らしにつながるために。
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by genkiueno | 2008-11-07 15:39 | 地給市場の取り組み  

環境 紙芝居

今回のテーマは、紙芝居です。
北杜市バイオディーゼル燃料を考える会では、廃食油の回収、バイオディーゼル燃料の利用、ヒマワリを育て油を搾るなどの循環を紙芝居にして子供たちに分かりやすく伝えて行く活動をしています。
言わば「環境紙芝居」でしょうか。

これが子供だけでなく大人からも分かりやすくて良いと言う意見も・・・
環境問題ってセミナーなどで聴いていても結構難しくてすぐに理解できないこと、ありますよね。楽しく分かりやすくお話ししてもらうことは、大人でも必要な事だと思います。

そこで紙芝居を今回は私が描く事になったのですが、この紙芝居は小さな子供には5枚、そこから難易度に合わせて間に場面が増えて行くようにしました。現在は、7場面まで作成しました。

台紙は段ボールを再利用して、切ったり貼ったり、半立体にする事でかえって楽しい画面作りができました。

この紙芝居、テーマを変えていろいろ作る事ができます。
いずれは、環境問題全体が繋がる長編紙芝居になればおもしろいですね。

さて皆さんはどんなテーマの紙芝居が良いと思われますか?

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紙芝居の一場面
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by genkiueno | 2007-11-11 22:46 | 地給市場の取り組み  

環境を食べる

先日、舞台の上でトークをする機会がありました。
地産地消、自然農、量り売り、バイオディーゼル燃料、などの話をしたのですが、約5分から7分の間に簡潔に伝える事はかなり大変な事でそれをどうすれば良いのか苦心しました。その話した内容の中で食べ物を作る環境について少し触れたのですがここではもう少し詳しく書いてみたいと思います。

人は食べ物を食べて生きています。当たり前ですが、食べ物は体の中に入ります。それはその食べ物が育った環境を体に取り込む事になると思います。
野菜はその野菜が育った畑の環境を・・・、お米はそのお米が作られた田んぼの環境を・・・、たまごはそのたまごを産んだ鶏の飼われている環境を・・・、肉は、牛乳は、果物は、・・・。空気、水、土、農薬、など全てを体に取り込みます。
ようするに作物が育った環境すべてを食べています。
自分が育てた野菜ならその育った環境はよく分かるので一番安心できます。また地域で作られたものならば、自分で足を運んで見る事もできます。こらは地産地消の大きなメリットの一つでしょう。

今、日本はカロリーベースで食料自給率が40%といわれています。60%の食料は海を渡った遠いところから輸入されている事になります。どのような環境で育てられたか、それを確認する事はなかなか困難です。私たちは自分の体の中に取り込む食料がどのような環境で作られているかを知る事が難しい状況にあるということです。

六ヶ所村ラプソディーという映画を観ました。青森県六ヶ所村に建てられた核燃料サイクル施設。その地域で暮らす住人のドキュメンタリー映画です。その映画の中に六ヶ所村で米作りをしている女性が出てきました。この施設が稼働すると少なからず放射能による汚染が心配される事を消費者に正直に知らせると、そうなった場合はお米の購入をやめると言う返事が来たと言うことでした。もちろん自分が口にする場合を考えるとやはり汚染されたお米を口にはしたくないのはよく分かります。私たちはそこで生産者を替える事で問題を解決できるかも知れませんが生産者はその地を離れる事はなかなかできません。そのような解決策では本質的な問題の解決にはなりません。

私の住んでいる八ヶ岳には農地がたくさんあり、自分の食べる物は自分で作る生活もできます。しかし都会に住んでいる場合それは困難です。都会ではいろんな地域で作られた食材が並び好きなものを選ぶ事ができます。ただこの状況はいつまでも続くとは限らずとても不安定な状況です。消費者は、自分が作る事ができない変わりに作物が作られる環境を守って行く事に労力を払わなければならないのではないでしょうか?そうして自分たちの食の安全、食の確保をしていく必要があると思います。

日本の自給率が低いと言う事は、急に食料の不足の事態が訪れる可能性もあります。私たちは産地を守ってこれからも安心して作物を作れる環境を残して行かなくてはなりません。自分の体の中と作物が作られている環境が繋がっている事をイメージしてみましょう。

地給市場では、放射能汚染の心配がある六ヶ所村の核燃料サイクル施設の稼働に反対する事で食の安全を確保する活動に協力しています。

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ブックレット「わたしにつながるいのちのために」冨田貴史著
最初のページ「世界の全ての場所から被爆による苦しみがなくなりますように」
地給市場で販売しています。
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by genkiueno | 2007-10-24 23:25 | 地給市場の取り組み  

リメイク

 今回はリメイクの取り組みについてお話しします。既に目的の用途としての役割を果たして使われなくなった物はごみになります。でもそのままごみにしてしまわずに使える物に再生する、それがリメイクです。例えばハギレをつなぎ合わせて一枚の布を作るパッチワークなどもリメイクです。「捨てるのはもったいない。これで何か作れないかな?とりあえず捨てずに置いておこう。」そんな経験はないでしょうか。

先日、テレビでそんなリメイク商品をいくつか目にしました。まずは、フィンランドのseccoというブランド。パソコンのキーを使ったキーホルダーやシートベルトで作ったバックや洗濯機のドラムで作った果物皿、などなどまさに廃棄物を再生した商品を作っていました。別の番組で紹介されたエコショップではトラックの幌とシートベルトを使ったバックやスノーボードのシェルフ、T- シャツをパッチワークした布などがあり、どれも環境思考の強い商品として紹介されていました。

リメイクは古くから日常の生活の中で衣服から建築まで様々なジャンルで活躍してきました。京都の町家では築80年の建物の木材に既に古材が使われているのを見ました。ここ北杜市では古くなった布を裂いてその布で織物をする「裂き織り」を伝える教室もあります。これらは生産、使用、再生の道筋がしっかり作られたもので、物の価値が高く、人の手を加えてでもその物を再利用していた時代だからこそこのような再生の文化があったのでしょう。その後、物の価値はどんどん低くなり人の手をかけるだけの価値がなくなり再生よりも廃棄と生産を選んでしまったのです。しかし、今、この価値の値が経済から環境の値へと変わり始めると環境価値の高いことに人の手が加わっていくのではないかと考えられます、またそうなってほしいと思います。

さて、テレビで紹介されたリメイク商品を見て思ったのですが、たとえ廃棄物を再生した環境に良い商品でありながら商品として優れた「機能性」と「デザイン」を満たしていることが大切だと言うことです。環境には良いことは分かっているけれど「ださい」「使いづらい」だと、結局無駄に手をかけただけに終わりかねません。ですからこのリメイクはかなりセンスが問われるジャンルになることは違いありません。古くから残る再生の文化と多様化する廃棄物から新たに産み出されるセンスのよいリメイクグッズはこれから注目するべきジャンルでしょう。

そこで、地給市場でもオリジナルのリメイクグッズを作ってみました。下の写真がそのグッズです。
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この時計、何からできているか分かりますか?
田舎暮らしの人ならばすぐに分かりますよね。そう、草刈り機の刃です。刃が欠けて使えなくなったけれどデザイン的に面白いので捨てずに持っていたものを時計にリメイクしました。刃によってデザインが異なるので出来上がりの時計も様々ですが、まずはヤスリやワイヤブラシできれいにクリーニングします。刃となるチップを一つずつ取り除き形を整えます(ギザギザの部分)。時計のムーブメントに合わせた穴をあけた鉄の板を中心に溶接します。そして塗装して完成。なかなか手間がかかります。お店に置いてありますが結構好評です。この他にも開発中の物もありますが、このリメイクは考えるのが楽しいのと「なるほど」と感心されるのも楽しい。そのうち、リメイクすることを前提にしたデザインが出てくるようになるかも知れませんね。また新しいリメイクグッズが完成したら紹介したいと思います。 
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by genkiueno | 2007-06-09 13:50 | 地給市場の取り組み  

リサイクルキャンドル(廃食油キャンドル)

お店で家庭から出る廃食油を回収し始めて3年が過ぎました。回収した廃食油は甲府のプラントに運びそこでバイオディーゼル燃料に生まれ変わりディーゼルエンジンの燃料になりますが、この取り組みは北杜市バイオディーゼル燃料を考える会へとつながり地域の会員の方々とその普及に努めています。廃食油の回収も少しずつではありますが裾野が広がっている感じがしますが、そもそもバイオディーゼルの活動と結びついた感があり「ディーゼル車じゃないので自分は関係ない」と思ってしまう人もいるでしょう。ですから廃食油の回収は、「家庭から出る廃食油をごみとして扱うのでなく資源としてリサイクルして循環させましょう。」という視点で伝えないといけないと思います。下水に流す、穴掘って地面にすてるなどそんな人も現実にいるのです。もちろん固めて可燃ごみに出す人もいます。(このようにしている人が多いのではないでしょうか)
そこで廃食油が、資源となる事をアピールして少しでも多く回収に協力してくれる人を増やす為に地域のお祭りやイベントなどに参加してパネル展示をしたり、紙芝居を作って上演したりしています。他に何かインパクトのある事はできないか?そして今回チャレンジしたのが廃食油を使ったキャンドルづくりです。今まで廃油石鹸を販売したりしていましたが石鹸だけでは寂しいのでキャンドルを試してみました。作り方はいろいろなホームページで紹介されているのでそれを参考に試作をしました。使用するのは廃食油、市販の廃油を固める薬剤、凧糸、アロマオイル、クレヨン、不燃のカップ、です。油を固める薬剤はどのメーカーのものでもOK。薬剤と言っても常温でも固まる性質の油が原料なので燃やしても問題はありません。作り方を簡単に説明すると廃食油を加熱し80℃ぐらいにして、普通使用する割合の約3倍の量で薬剤を混ぜます。油が固まる前にクレヨンを削って入れるとキャンドルに色がつきますし、アロマオイルを入れると火をつけた時の油のにおいが消されいい香りがします、カップに油を注ぐ時に凧糸を垂らしキャンドルの芯にします。常温まで冷ませば完成です。今回は完成したキャンドルをラッピングして商工会のお祭りで廃食油回収のPRに使います。いずれは、廃食油を持ってきてもらいその場でキャンドルづくりのワークショップなどもしてみたり廃食油1リットルでキャンドル一個と交換なんてキャンペーンも考えています。実物は地給市場に置いてありますので興味ある方は見に来て下さい。それからこれはお願いですが、キャンドルを作る為のカップを集めています。焼きプリンなどが入っているガラスのカップが理想的。こちらも再利用して何度もキャンドルに使えるのですてられなくて家に貯まっている方が居ましたらご提供下さい。お願いいたします。このキャンドル、廃食油回収の希望の光を放ってくれるといいな。
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廃食油を原料にして作ったリサイクルキャンドル。色はクレヨンの粉でつけました。
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by genkiueno | 2007-05-09 14:04 | 地給市場の取り組み  

リユースカード

量り売りのお店では、お客さんに容器を持って買いに来ていただきます。醤油の場合は、ビンやペットボトル。油の場合は缶やビン。塩はタッパーといった具合に、いろんな容器を買うものに会わせて持って来られます。持って来られる容器は何度も繰り返しく買うので容器のゴミを出さなくてすみます。容器の再利用いわゆるリユースの実践です。
リユースは昔からあるシステムで、ビン牛乳、ビンビール、一升ビンのお酒、ビンのジュースなどで、一度使用したビンを回収して、洗浄後また容器として使っていました。最近では「リターナルビン」とか「通いビン」などと言ったりしてますが生協や酒屋さんなど限られた所でしか導入されていないのが現状です。
牛乳はパックに、ビールは缶に、お酒もパックや再利用できないビンに、ジュースもペットボトルや缶に入って売られていて、リサイクルを前提に容器が考えられています。このシステムをワンウェイと言います。一度使われた容器は、二度と使われる事無くリサイクルという名の下に砕かれ再資源化されます。商店から私たちの手元を通り過ぎて戻って来ない一方通行と言う意味です。回収されたペットボトルなどは再資源化されずに海外に輸出されていたりします。現在リサイクル業者では原材料不足に陥っている所もあるそうです。
リサイクルBOXに出せば環境に良い。そんな誤解をしている人がとても多いのではないでしょうか?しかしリユースがいかに環境に負担の少ないシステムであっても、そのシステムが身近に存在しない事には、広がりません。ビン牛乳やビンビールなどは人の手で配達するからこそ、回収も出来るので、スーパーやコンビニでリユースを実践するには消費者の協力なくしては実現は難しいでしょう。そう意味では、多くの商店と消費者の関係もワンウェイ(売りっぱなし、買いっぱなし)と言えるのではないでしょうか。
その点地域に密着した商店では、お客さんとの関係も深く、リユースをはじめとした手間はかかるけど無駄をなくす、そんな店づくりがお客さんと一緒にできる様な気がします。
地給市場では、そんなお客さんの為にリユースカードを作りました。容器持参で買い物に来てくれたら、容器一つに対してスタンプを押します。容器を持って買い物に来てくれる事がとても嬉しいので何かお返しをしたい、そんな気持ちで始めました。身近にリユースに取り組むお店が増えてくれる事が望まれます。ワンウェイはつまらないですから。
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地給市場のリユースカード。カードの枚数も増えました。嬉しい事です。
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by genkiueno | 2006-03-31 23:08 | 地給市場の取り組み