カテゴリ:自然農( 8 )

 

田んぼの様子 ー脱穀ー

稲刈りから二週間が過ぎました。
ハザ掛けをした稲もしっかり乾燥した様子。
今日は脱穀をしました。
脱穀は、昔ながらの足踏み脱穀機でします。全て人力ですので時間はかかりますが化石燃料は要りません。私たちのように広くない面積で米作りをしているとこの脱穀機で充分です。

脱穀はお米の種類ごとに行いますが、お米が混ざり合わないように一つの品種の脱穀が終わるときれいに掃除をして次の品種の脱穀にうつります。
今年は、コシヒカリ、満月もち、黒米(朝紫)の3種類ですが、田植えの時に品種が分からなくなったのがあったのと、猪に踏まれてやや具合が悪いのと、それらも分けて脱穀したので5回に分けた事になります。

午後からは、二人お手伝いに来て下さったので予定より早く終わらせる事ができました。
空模様も悪かったので脱穀した米は糖箕にかけずにそのままコンバイン袋に入れて持ち帰りました。今年の収穫はそのコンバイン袋で12袋でした。
これから糖箕で選別をして籾すりをすると2〜3割減ります。ただ、いつもの年よりたくさん収穫できたので目標の一年間のお米は確保できそうです。
地産地消ならぬ自産自消と言う事でしょうか、まあ一般的には自給自足と言いますが自画自讃の意味も含めて「自給自慢、自讃自笑」・・・?

地給市場という名前の由来でもある「地から給わる」、その事を改めて感じた田んぼでの時間でした。
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足踏み脱穀機
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脱穀の様子、文字通り足で板を踏み込みながら脱穀をします。
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藁は田んぼに家の形に積み上げて保管します。翌年の苗床作りなどに使います。こうしておくと雨などでカビる事なく保存できます。
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by genkiueno | 2007-11-18 22:22 | 自然農  

田んぼの様子 ー稲刈りー

苗床作りから紹介してきた自然農の田んぼの様子もいよいよ稲刈りまで来ました。
予定では、もう少し後に稲刈りをするつもりでいましたが、天気も気になるし田んぼの周辺に猪が来ている事もあり急きょ予定変更し早めの稲刈りになりました。
ここまで来て猪に田んぼを荒らされると全て水の泡です。

私たちのように田んぼで苗床を作り、その苗で田植えをするとどうしても11月に入ってからの稲刈りになります。昔はこんなペースだった様です。

刈った稲はハザ掛けと言って田んぼに組んだウシに稲束を掛けて干します。
この時期には八ヶ岳では乾いた風が吹き始め良く乾燥します。時には強い風邪でウシが倒れる事もあるました。秋雨の多い時期より今頃の乾いた風の吹く時期に稲刈りをするのは理にかなっているような気がします。自然のサイクルに任せる方が合理的だったりしますよね。

稲刈りをする時、稲はまだ茎の下の方が青く色づいています。ハザ掛けをする事で茎に残った栄養が穂先の米へと送られるそうです。最後の力を振り絞って種へと栄養を送る、子孫を残すためのこの栄養がお米を更においしくするのでしょう。そう考えるとハザ掛けをしたお米の方がおいしいと言うのもうなづけますが、いかがでしょうか?
最近ではハザ掛けをしている田んぼも少なくなってきている様ですが、専用の乾燥機で刈ったお米をすぐに乾燥できるからです。
便利さによって失うものもあるのかも知れません。

田んぼには稲刈りと同時に大麦の種をまきます。
丁度田植えの時期には大麦が収穫できるのと茎を刈り倒して雑草を抑えることもできます。この稲わらと麦わらの積み重なった層が腐葉土になり田んぼを豊かにしてくれるのです。こうして年数の積み重ねが深みのある豊かさを作ってくれるのが自然農の魅力の一つです。

このハザ掛けの状態で2〜3週間乾燥させいよいよ脱穀になります。
稲刈りが終わってほっとすると今度は収量が気になってきますが、今年は田んぼも変わり一年目ですが豊作の予感です。

ここでおひとつ
「稲刈り終了! 気になる収量、 小春日和に吹く風 秋涼。」
お粗末様でした。


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今年の実り

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ハザ掛けの様子
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by genkiueno | 2007-11-07 11:48 | 自然農  

田んぼの様子

田んぼの様子も苗床作り、田植えに続いて三回目になりました。
1〜2本植えした苗も分けつが進み丈も膝を超えるようになりました。
今は、畝間の草刈りをしています。草は抜かず刈り倒します。雑草の多くは「ひえ」。こちらも勢いよく分けつしています。稲の花が咲く時期になると田んぼに入れなくなるので、今のうちにせっせと草刈りをしておかなくてはなりません。

朝5時頃から草刈りをしていますが、涼しくて気持ちがいいです。
日が登り熱くなり蝉が鳴き始めると家に帰り朝食。

地給市場開店前の朝飯前のひと仕事です。
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分けつをして勢いよく育つ稲。
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草をかりを済ませたところです。
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by genkiueno | 2007-08-10 18:33 | 自然農  

麦三昧

今日は、麦の脱穀をしました。
長坂自然農の会のメンバーで朝から脱穀機を設置して、順番に脱穀して行きます。脱穀を終えた麦を今度はトーミで選別します。
麦と一言で言っても大麦、小麦、ライ麦などなど、小麦にもいろいろ品種がありそれらが混ざり合わないように脱穀が終わる毎にきれいに掃除をしてから次の麦の脱穀にうつります。さて今年の皆さんの収穫はいかがでしょうか?
地給市場にも今年の小麦粉がそろそろお目見えする季節です。

麦の収穫後のもうひとつの楽しみは麦の茎で作ったストロー。ようするに本来のストローという訳です。麦は穂狩りをして収穫するので畑には茎が残ります。その中できれいな茎を収穫して、節から節の間をカットします。表面の薄い皮を剥くときれいな茎が出てきます。これで既にストローですが、そのままでは気になる場合は3〜5分煮沸します。農薬を使わずに育てた麦だからこその産物です。
石油が原料のプラスチックと違い自然に返るストロー。ファーストフード店がみんなこのストロー使ったら凄い量のCo2を削減できるでしょうね。
子供のみならず大人もこのストローは大喜びです。
暑い夏、自家性の麦茶を自家性のストローで・・・いいですね。
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脱穀の様子。奥が脱穀、手前がトーミ。
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麦の茎のストローと麦茶。
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by genkiueno | 2007-08-01 10:52 | 自然農  

自然農の田植え

 以前このブログで「お米の苗床作り」について書きました。その後、今年は寒い春になったため発芽の時期が遅くどうなるかと心配していましたが、ここのところ暑い日も続いてなんとかいつも通りの田植えができそうです。先日、テレビのニュースで富士山に「農鳥」が出現したと言う話題が取り上げられていました。富士山の8合目あたりの残雪の形がちょうど鳥の形に見えるようになると田植えの時期だという昔からの言い伝えで、このように呼ばれているそうです。今年はいつもの年より約一月遅れで現れたらしく、やはりこの春が寒かったのでしょう。私たち自然農の田んぼの田植えはいつも6月の中旬からなので今年に限っては「農鳥」に合わせての田植えとなりました。今回は私たちが作っている自然農の田んぼから第2弾をお届けします。

苗床には、つい先日まで寒冷紗をトンネル状にして掛けていましたが、これは朝晩の冷え込みが最近まで続いたためです。しかし寒さより強敵なのは今年の場合は苗床の雑草でした。ヒエを始めとして苗床には稲より早く大きくなる雑草がいっぱい。この雑草を取り除いてやらなければ苗は大きくなりません。小さな稲の苗を抜かないように気をつけながら一本一本丁寧に抜いていきますが18メーターにも及ぶ苗床の雑草を全部抜き終わった頃には最初抜いたところには新たな雑草が生えている状態。でもこの作業が苗の生長に大きく影響を及ぼすので手抜きはできません。苗床を作ってから約2ヶ月、寒さや雑草にも負けず力強い苗ができました。苗は既に分けつを始めていて根もしっかりと伸び広がっています。普通の田植えの苗よりもかなり成長した状態です。この苗を1本か2本づつ田んぼに移植してゆきます。いよいよ田植えのスタートです。

自然農の田んぼは不耕起ですので、田んぼに水を入れて耕耘機でかき回すいわゆるシロカキをしません。草を刈り倒し、そこに苗を植えてゆき、水を入れるのです。ですから泥んこのイメージを持っている人から見ると「これが田植え?」なんて思うかも知れません。実際に田植えの済んだ様子を見てもどこに植えられているのか分かりにくく他の田んぼとはかなり印象が違います。刈り倒された雑草はいずれ腐り稲が育つ養分になりますし、次の雑草が生えるのを抑える役割も果たします。しかしながら雑草の勢いは凄く、田植えが終わってからしばらくの間は雑草の草刈りに追われます。秋の収穫の喜びを思い浮かべながらこの作業に取り組みます。この様に田んぼの仕事はそのときその時にしなければならないことを的確にして行くことが大切です。田植えでは、一本一本苗を黙々と植えていく、気の遠くなるような田植えもこの一本の積み重ねで大きな面積が全て植え終わります。この様に目の前の仕事に没頭する時間は意外と心地よいものです。

私たちが自然農で米作りをするのも8年目ですが、まだ一年分の我が家で消費する量のお米を収穫するまでには至りません。私たちが農作業に割ける時間も限られていますし、手作業でできる仕事量も限られています。だからこそ無理なく続けられるだけの面積で米作りをすることが大切だと思っています。このぐらいの量を収穫するんだと答えを用意してしまうと無理をしすぎて結局続かないと思います。私はできるだけ多くの人が少しずつでも農作業にかかわれることが良いのではないかと考えています。そうするときっとお店に並んだ野菜やお米などの作物も違って見える様になるのではないでしょうか。
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分けつを始めたお米の苗。一本ずつ手で植えてゆきます。

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植えられた苗。まわりは刈り倒された草で覆っています。
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by genkiueno | 2007-06-18 21:27 | 自然農  

お米の苗床づくり

今回は、お店を離れて私たちの田んぼの様子を書きたいと思います。地給市場の営業日が週に三日しかないのは自然農の畑と田んぼを実践しながらお店をしているからという話は以前にも書きましたが、自然農は気がつけば9年目になりました。そもそも自然農の野菜を販売する拠点を作りたい思いで林の中にテントを立ててお店を始めたので、畑と田んぼの農作業は今でも私たちにとって地給市場のベースになっています。今年は私たちの田んぼや畑の様子などもこのブログで紹介して行きたいと思います。
先日、田んぼにお米の苗床を作りました。実は6年使っていた田んぼを離れる事になり今年新たな田んぼで一から自然農で米づくりをすく事になりました。自然農では耕さないのが基本なのですがこの新しく借りた田んぼは既に耕されていました。ですから少し様子が違いますが、一年目からの様子をお伝えするにはちょうど良いかも知れません。自然農の苗床は水を入れて作る水苗代とは違い、水を入れず畑と同じ状態で作ります。種籾は昨年収穫した籾を使います。今年は「コシヒカリ」「満月餅」「黒米(朝紫)」の3種類にしました。苗床に蒔いた籾をキレイに並べて土をかぶせ、切り藁を巻き、更に藁を敷き、寒冷紗をかけて発芽を待ちます。これから田植えまでの約2ヶ月をこの苗床で育てます。その間に、敷き藁を取り除いたり、雑草を取り除いたり、米ぬかを蒔いたりと様子を見ながらの作業が続きます。今年は苗床を作った後に雨が続き気温も低かったのでどのように影響するのかを見極めながらの作業になります。
お店で売られている野菜がどのような環境で作られているのか?それを知る事は一般的には困難です。体の中に取り入れる食材は、その作られた環境を体の中に取り入れる事になると考えると、やはり気になりますよね。地域で作られた作物ならばその環境や風土も知る事ができるし、生産者の所へ足を運ぶ事もできます。地産地消の大きなメリットの一つだと思います。
生産者と消費者の間を取り持つ商店は、畑や田んぼの環境を守っていく、そんな役割も果たすことができるのではないかと感じています。私たちは畑や田んぼで体で感じたものをお店を通して伝えていければと考えています。
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苗床づくりのようす。
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by genkiueno | 2007-04-21 09:11 | 自然農  

自然農と自然NOそして自然脳

地給市場を始めるきっかけになったのが自然農だったお話は以前書きましたが、今も自然農の畑と田んぼを続けながらお店をしています。
畑で草刈りをしながらこんな事を考えました。
自然農は自然を受け入れる農。草や虫さえ畑を豊かにしてくれる仲間の様に感じる。
でも現代農業は、除草、殺虫、消毒・・・自然界では当たり前の雑草や虫を畑の中から排除しようとするこれらの農業は自然農とは対局の自然NOだと。
確かに、苦労の割に収量が少なかったり畑の状態によっては栄養不足で作物が小さかったり。
でも、自然NOの農業は受け入れる事が出来ない。
もう自然農以外の方法では作る事を考えられなくなっています。
そう、自然脳になってしまっているのです。
自分の脳が自然脳になったとイメージしてみて下さい。
いろんな物がよく見える様になると思いませんか。
だじゃれのようでまじめなお話でした。
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by genkiueno | 2006-08-12 15:44 | 自然農  

自然農

「耕さず、肥料、農薬を用いず草や虫を敵とせず・・・」自然農の第一人者の川口由一さんの本の一節です。この言葉を実践している田んぼや畑は決して同じではなく作り手の人や土地の状態などで様々な趣を持っています。
私が自然農とであったのは1999年の春、長坂自然農の会の主催で川口さんの妙なる畑の会に参加したときでした。前夜のスライドを観ながらの川口さんのお話と自然農の畑での実習でしたが、その自然農の畑を見た瞬間にその素晴らしい畑の様の虜になりました。作物も雑草も虫やその他の生き物全てが共生している畑をはじめて見たのです。「こんな畑を作りたい」そこが私の自然農のスタートでした。
年に4回、季節の農作業を田んぼの仕事を中心に川口さんより学ぶ機会に恵まれました。4年間くりかえし参加する中で川口さんの言葉が畑仕事をするたびに聞こえてくる様になっていました。でも同じ言葉の繰り返しにいつも新たな発見があり、ますます自然農の素晴らしさ、奥の深さを実感しました。
命の事、絶える事無く続き循環する自然、生態系、自分も自然の一部と言う感覚、いろんな事を思いめぐらせる日々。こんな話をすると「宗教でも始めたの?」などと言われる事もしばしば。そういえば私たちはいつの頃からか命の話や八百万の神の話をする事が無くなっていました。ほんの少し前までは命の事や、自然の営み、季節の移り変わりなどは生活の中で近くに存在していたはずです。今ではそんな話題はかえって非日常的で、「宗教」で片付けてしまうのかもしれません。
自分が自然農を始めてから「こんな畑がもっともっと増えるといいな、畑が全部自然農の畑だったら・・・」そんな事を思う様になったのです。そのために何か出来る事は無いだろうかと考えて自然農の野菜の八百屋を思いついたのでした。
その理由の一つは自然農を実践している人が少しでも野菜を販売できて経済的な協力が出来ないだろうかという思い。そしてもう一つは、自然農の野菜を食べてもらう事から自然農の素晴らしさを知ってもらい1人でも多くの人が自然農を始めるきっかけになってくれればと言う思いです。どちらも自然農の畑を増やして行く事につながると思いました。自然農を知ってもらう窓口としては、地給市場はその役目を果たしつつあります。この先、そう何年も先に農薬や肥料に頼らずに作物が作れる畑をこの地域にいっぱい残して行く事がとても大切なのです。この地域にはそれが出来る可能性がいっぱいあると思うので「伝えるお店」としてこれからも自然農の素晴らしさを伝えて行きます。
ところで、地給市場の営業日が火曜、木曜、土曜だけなのは、間の日に自然農の畑と田んぼをしてるからなんですよ。
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by genkiueno | 2006-07-08 22:51 | 自然農