環境を食べる

先日、舞台の上でトークをする機会がありました。
地産地消、自然農、量り売り、バイオディーゼル燃料、などの話をしたのですが、約5分から7分の間に簡潔に伝える事はかなり大変な事でそれをどうすれば良いのか苦心しました。その話した内容の中で食べ物を作る環境について少し触れたのですがここではもう少し詳しく書いてみたいと思います。

人は食べ物を食べて生きています。当たり前ですが、食べ物は体の中に入ります。それはその食べ物が育った環境を体に取り込む事になると思います。
野菜はその野菜が育った畑の環境を・・・、お米はそのお米が作られた田んぼの環境を・・・、たまごはそのたまごを産んだ鶏の飼われている環境を・・・、肉は、牛乳は、果物は、・・・。空気、水、土、農薬、など全てを体に取り込みます。
ようするに作物が育った環境すべてを食べています。
自分が育てた野菜ならその育った環境はよく分かるので一番安心できます。また地域で作られたものならば、自分で足を運んで見る事もできます。こらは地産地消の大きなメリットの一つでしょう。

今、日本はカロリーベースで食料自給率が40%といわれています。60%の食料は海を渡った遠いところから輸入されている事になります。どのような環境で育てられたか、それを確認する事はなかなか困難です。私たちは自分の体の中に取り込む食料がどのような環境で作られているかを知る事が難しい状況にあるということです。

六ヶ所村ラプソディーという映画を観ました。青森県六ヶ所村に建てられた核燃料サイクル施設。その地域で暮らす住人のドキュメンタリー映画です。その映画の中に六ヶ所村で米作りをしている女性が出てきました。この施設が稼働すると少なからず放射能による汚染が心配される事を消費者に正直に知らせると、そうなった場合はお米の購入をやめると言う返事が来たと言うことでした。もちろん自分が口にする場合を考えるとやはり汚染されたお米を口にはしたくないのはよく分かります。私たちはそこで生産者を替える事で問題を解決できるかも知れませんが生産者はその地を離れる事はなかなかできません。そのような解決策では本質的な問題の解決にはなりません。

私の住んでいる八ヶ岳には農地がたくさんあり、自分の食べる物は自分で作る生活もできます。しかし都会に住んでいる場合それは困難です。都会ではいろんな地域で作られた食材が並び好きなものを選ぶ事ができます。ただこの状況はいつまでも続くとは限らずとても不安定な状況です。消費者は、自分が作る事ができない変わりに作物が作られる環境を守って行く事に労力を払わなければならないのではないでしょうか?そうして自分たちの食の安全、食の確保をしていく必要があると思います。

日本の自給率が低いと言う事は、急に食料の不足の事態が訪れる可能性もあります。私たちは産地を守ってこれからも安心して作物を作れる環境を残して行かなくてはなりません。自分の体の中と作物が作られている環境が繋がっている事をイメージしてみましょう。

地給市場では、放射能汚染の心配がある六ヶ所村の核燃料サイクル施設の稼働に反対する事で食の安全を確保する活動に協力しています。

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by genkiueno | 2007-10-24 23:25 | 地給市場の取り組み  

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