温暖化防止と量り売り

「地球温暖化」・・この言葉を見たり聞いたりしない日が無いほどいろいろなメディアに取り上げられています。この温暖化が原因とみられる異常気象、気候変動、海面上昇、生態系の異変、なども私たちに向けて情報発信されています。そしてその情報により私たちは地球温暖化の知識を身につける事ができます。例えば、地球温暖化の要因の一つに温室効果ガスの存在があり、二酸化炭素もその温室効果ガスの一つであることなどは広く知られているし、その二酸化炭素の排出量を削減することが温暖化防止対策の重要な取り組みであることも多くの人が知るところです。

では、量り売りのお店はどの程度、二酸化炭素排出量を削減できるのだろうか?少し調べてみました。量り売りではお客さんが容器を持て買いに来てくれますが、これが全て容器入りで販売した場合と比べた場合、その容器の削減量を二酸化炭素の削減量に換算してみました。対象にしたのは醤油の量り売り。お店ではおおよそ月に1回、20リットルの醤油をタンクで配達してもらっています。1年で240リットル。
例えばこれが500mlのペットボトルに入っていたとします。(500mlのペットボトルを生産する時に排出するCo2の数値しか分からなかったためこの大きさのペットボトルを対象にしました。)LCI(ライフサイクルインベントリ)の数値で一本110gのCo2を排出します。1年で480本なので年間52800g、即ち52キロのCo2削減になります。
では、ガラス瓶だったらどうでしょうか?少しおおざっぱな計算になりますが2005年のガラス瓶170.8万トン生産で排出されたCo2は126.1万トン。この値から一升瓶(1.8L)1本を作るのに排出されるCo2は約705g。1年で約266本なので年間187キロのCo2削減になります。

ビンやペットボトル以外にも量り売りでは容器の再利用によりその消費量を削減できます。レジ袋を断るなどを始めとして、買い物の仕方でCo2の排出量を削減できる可能性があります。しかしながら容器持参で買い物ができるお店の数はとても少なく、環境に優しい買い物をしたくてもお店の選択肢がないのが現状です。少しでも多く量り売りのお店が増えてくれるといいですね。

今回この量り売りがいったいどのくらいの二酸化炭素を削減するのかを調べる過程でいろんなことを知ることができました。まずはガラス瓶について。一升瓶一本を生産するのに排出するCo2はペットボトルに比べてかなり多いのですがビールビンや一升瓶はいいわゆるリターナルビンで何回もリユースしています。ビールビンの寿命は約8年間で20回以上使用しているそうです。それ以外のビンでも「Rびん」と呼ばれる規格が統一化されたリターナルビンをメーカーの枠を超えて作っています。その他ビンの軽量化、カレット(砕かれたガラス)利用率の向上などの取り組みを通して環境負荷の少ない製造を目指しているようです。私たち消費者も「Rびん」の商品を選んだりエコロジーボトルを選んだりリユースをしたりと容器にも注意を払ってみたいものです。
次はLCIについて。LifeCycle Inventoryの略で、製品が作られる際にエネルギーや材料がどれだけ投入されたか、排ガスや廃棄物がどれだけ放出されたかを分析することです。いろいろな製品に関して分析がされていて興味深いですが、この数値を算出するのは決して用意ではないでしょう。これらの数値を有効に活用して環境負荷の少ないライフスタイルを提案していくことが可能だと思います。

少しまとまりの無い話になってしまいましたが、要するに少しでも無駄をなくすことがCo2の排出量削減に結びつくということです。「ちりも積もれば山となる」の精神でひとりひとりが取り組むことが大切なんですよね。
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by genkiueno | 2007-07-10 22:00 | 量り売り  

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